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<内側から見た富士通「成果主義」の崩壊>を読む

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊を読んだ。

改めて私がいうまでもないが、この本は8月-9月に売れまくったベストセラー本だ。ビジネス分野では今現在でも上位に顔を出し、全体でも20-30位くらいをキープしている。

結論をいうと、この本はサラリーマンなら「買い」だ。

後半、筆者の提言にやや無理があるところや、ところどころ単なる愚痴っぽくなっていたり、重要な単語に英単語を併記する文章スタイルなどは、好みが別れるところだろうが、それを割り引いたとしても、サラリーマンなら目を通して損はないと思う。装丁を簡素化して1000円で買えるようにしてあるのも好感が持てる。

この本の面白さは、3つに集約される。

・富士通グループの暴露本
・不成功物語(あるいは「逆プロジェクトX」)
・「成果主義」の実態解説と問題提起

まず、この本はあまり深く考えなくても、単なる富士通の内幕を書いた暴露本としてみても充分におもしろい。
内側でのドロドロとしたエピソードが満載で、富士通社員には失礼だが、結構楽しめる。

次に、これはこの本独自の稀有な特徴だが、結局最後まで問題が解決せず、まったく不成功ばかりが続く「物語」になっている点。
普通、多くの物語は、途中で困難な状況になったり犠牲が出たりしても、最終的にはハッピーエンドで終わる(「徳川家康」とか、多くのハリウッド映画とか、テレビ番組の「プロジェクトX」とか)。
ハッピーエンドで終わらない物語ももちろんあるが、それにしたってまったく不成功・不幸ばかりが続いて終わるということはない。途中まではうまくいきかける展開が用意されているのが普通である(「三国志」「新撰組」とか、映画「タイタニック」とか)。
ところがこの本の物語は凄い。途中、怒涛のごとく経営者、人事部、管理職の決断がさらなる失敗を呼ぶ展開が続き、結局最初から最後まで不成功なストーリー、まさに「逆プロジェクトX」。しかしこれが、意外と面白い。

そして、「サラリーマンなら買い」という一番の理由が、「成果主義」の問題点をするどく洗い出している点。
筆者は富士通の問題のみを記しているため、富士通の「成果主義」「裁量労働制」「目標管理制」の悪い点が他の会社のそれと完全に一致するわけではないが、それでも考えさせられるところはあるはずだと思う。

成果主義についての私見は、また機会があれば。



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