ニートとは、ロンダルキアの洞窟をこえたことがない人たちである
先般、ニートって家事手伝いだろってブログったわけだが、ほぼ同意見をR30氏の過去のログで見つけた。
が、最近のR30氏のログを見ると、どうもそこから意見が変遷しているっぽい。俺も、もう少し本気でこの問題を考えたら、考えが変わるのかなぁ。
と、思ったので、軽くいくつかのニートブログを呂夢った上で、ちょっとばかし深くこの問題について考えてみた。
で、切込隊長氏の最近のブログで、虎場してきたニート君を表舞台にひっぱりだしてきて、なんとか頑張るように説得している展開を読んで、ふと思い出したのが、高橋がなり氏のブログ「やりたい仕事が見つからない30歳無職」。
この相談と、それに対するがなり氏の返事が、ニート問題のひとつの答えのような気がする。相談者もがなり氏も「ニート」って単語を使ってないところにも、変なカタカナ語で過小コード化して誤魔化していない感じがして、意義を感じる。
以下、ちと引用。
【相談】
現在、無職なのですが、僕にはやりたい仕事、ことがないのです。<中略>それから一年経ちましたが、やりたいことが何も見つかりませんでした。結局、元の木阿弥になるしかないのか?と今は就職活動をしています。でも、こんな気持ちで就職をしたくありません。
【返事】
「やりたいことがない」という言葉をよく聞きますが、それは絶対にウソです。やりたいことはあるんです。でも、それは「自分ができる仕事の中にやりたい仕事がない」だけで、「できない仕事」の中には「やりたい仕事」はあるんです。そこにまず、気がついてください。
ニートの実像は、ちゃんとした統計など取れていないし取りようもないから推測の域を出ないが、おそらくは「問題をひとつひとつクリアし、階段を登っていく途中で簡単に挫折してしまう、あるいは階段の数を数える前に既に登るのをあきらめてしまう」人たちであろう。
なので、がなり氏が指摘するように、「自分ができる仕事の中にやりたい仕事がない」だけで、働くことをあきらめてしまう。
なぜ、そんな人たちが増えたのか?いや、実際に増えたかどうかはわからんが。俺は、少なくとも半分は「女の家事手伝い」が「男のニート」にすりかわっただけだと思っているが、今でも。
しかし増えたとするなら、思い当たる節は私にもある。「テレビゲーム」だ。
最近のゲームの多くは簡単にできていて、時間をかければすぐに誰にでも攻略できるようになっている。私の先のたとえでいうと、「階段の一段一段が、異様に低い、っていうかほとんどエスカレーターな場合だってある」。
これら、非常に簡単に攻略できるゲームを段差の基準にして育つと、現実社会の、たとえば「平社員から主任へ昇進する」ってことが異常にハードルが高いように感じても無理はない。総プレイ時間が他のゲームと比べて長い部類のドラクエでも、100時間もプレイすればすべての呪文を覚え、最強の剣や鎧を揃えた「マスター」になれるが、サラリーマンになったところで一生かかっても社長にはなれっこない。。。
誤解のないようにいっておくが、「だからゲームが悪だ」と単純にいいたいわけでない。逆にゲームに慣れ親しんでおかげで、変に自分にリミッターをかけたりせず、「日本で首位打者とったってメジャーリーグみたいな本場は敷居が高くて絶対無理ムリー!!」なんて考えたりせず、成功している人もいると思うし。
であるがしかし、とりあえず私は、「それなりに」ファミコンを遊んだにもかかわらず、ニートにはならなかった。それはなぜだろう?ニートと私の違いはなんだろう?自問したとき、私はふと思い出した。
初代ファミコンの出始めのころって、そんな簡単にクリアできるゲームばかりではなかった。グラディウス、高橋名人の冒険島、アトランティスの謎、ポートピア連続殺人事件。私が買ったり借りたりしてプレイした上記のゲームは、すべて自力でクリアできず、「こうやってクリアするんだよ」というゲーマーな友達のプレイを隣で見ていただけだった。
ドラクエも、最近のはサクサク進めるようにできているが、ファミコンのドラクエIIは今にして思えば「激ムズ」だった。
ロンダルキアの洞窟では、見えない落とし穴や無限ループで何度もやられた。何とかして洞窟を脱し、一面真っ白な「雪景色」にちと感動したのもつかの間、洞窟の出口から次のほこらまでの敵がこれまためちゃ強い。つーか当時は「ザラキって何だよ、え、いきなり死んだ?」。ホントに恐怖だった。2番目の王子は単純攻撃も守備も呪文も中途半端で役に立たず、死んでばかり。
いや、それだけ苦労したからこそ今でも覚えているんだが、そうだ、思い出した、最後のボス敵「ゾーマ」だっけ(編集部注:実際はシドー)、あれってベホマ唱えなかったか?数ターンかけて、ぼろぼろになって与えたダメージが、理不尽にも「はい、運悪かったね、振り出しに戻る」ってそんなんありかい!!
で、何がいいたいかっていうと、俺や俺の世代の多くは、この理不尽なバランスのゲームをクリアしたり、あるいは挫折したりしているから、すんなり現実社会にも当てはめることができる。「クリアできる仕事もあれば、できない仕事もある」、それを受け入れたうえで、少しでもクリアできそうな職場で働くことを選び、「最強」とまではいえないが、たとえ少しずつでもレベルアップを目指す。
・・・しかし、俺の後の世代や、同世代でもドラクエIIを未経験だが他の簡単なゲームばかりを遊んできた、っていう人たちは、ひょっとかしてそれができないんじゃないか?
結論:「ニートとは、ロンダルキアの洞窟をこえたことがない人たちである」ってどうよ?
コメント
うーん。たぶん貴兄の言うとおり、階段を登る努力・体力と、階段を上がれる一歩ごとの高さの違いが鮮明に出てきているのかもしれません。
我慢しない、すぐにできるようになることを求める、マニュアルが欲しいという、というのは何となく共通したものかと。
あと、失敗を極度に恐れるというのもあるかも。
投稿者: 切込隊長 2004年12月23日 02:41
このエントリと隊長の意見に禿同です。
隊長は簡潔にニートの心理的問題点をまとめててすげえ 一部にだけコメントを。
>あと、失敗を極度に恐れるというのもあるかも。
失敗を極度に恐れて立ちすくんでます。
まず、どちらに歩き出していいか分からないし、適当に歩き出した所で順調に歩き続けられる気がしない、しかし残り時間は刻々と減っていき、もう失敗はしたくないという焦りばかり募る、でもどうすればいいの?→脳みそ爆発→現実逃避にゲーム
投稿者: めむひ 2004年12月23日 03:30
ひえっ、いきなり切込隊長からじきじきにコメントがあるとは!
私はニートではありませんが、「少し何かが違っていたら俺もニートになっていたかも」という思いはあります。ニートって他人でありながら、どこか他人事ではない気がするのです。
そしてそんな風に思うのは、多分、私だけではないのでしょう、だからブログ界でこれだけニートが騒がれるのでしょう。
投稿者: y-iweb 2004年12月23日 22:42
どっちかというと、現実の敷居が異常に高いと勘違いしていることが「ニート」が増えている本質だと思うんですが・・・。
一見極悪に見えるロンダルキアもまあ、やってみりゃなんとかなるんだから、テキトーにやろうぜ!
真面目なこと言ってるふりして結構みんなテキトーだぜ!
こう言ってあげるほうが効果的だと思いますね。
投稿者: おおなめくじ 2005年03月24日 13:28
↑「おおなめくじ」って名前に思わずくすりとしてしまいました。ドラクエIIっぽくて。
要するにニートって「考えすぎ」な傾向があるような気がします。ロンダルキアの洞窟もそうですが、「立ち止まって考えても答えが出ないなら、とりあえず歩けよ」、ですね。
「現実の敷居が異常に高い」っていう風に思っているとしたら、それも「考えすぎ」なんだと思います。階段でつまづいて転んだって、死にはしないし、大したことないんだから。ニートって無責任な人たちっていう風潮がありますが、実はむしろ逆で、おおなめくじさんのいうように「テキトーにやる」ことがうまくできない人種なのかもしれません。
投稿者: y-iweb 2005年03月25日 01:25
同意。
俺も3ヶ月かかって越えたよ。
そのおかげで、今、
逆境を華麗にスルーできてる。
投稿者: キャッシング 2006年06月09日 23:53
I’ve tried to think it over and I guess this is just a rumor. I hate rumors that ruin private life so advise you not to believe it and leave your comments by yourself.
投稿者: secret owl 2008年04月07日 01:21