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インターネット広告が効果があがらない理由

切込隊長のブログに興味深いエントリーが。

つーか、隊長って何でも徹底的に調べるんだなぁ。「コンテンツ業界の現状と今後」について考察されていて、内容はテレビ中心だが、ウェブについても少し触れられている。ホームページ製作=コンテンツ制作は、つまり私の仕事そのものなので、これは私も考察しないわけにはいくまい。以下、少し引用。

では、テレビに替わるマス媒体というものが育つ要素があるのかと言うと、これがそうでもない。インターネットの視聴率についていえば、軒並み昨年対比で五割程度の伸びを示していたが、”テレビの視聴質が下がった”と嘆く以上にネット媒体の広告効果は悲惨なものがある。というより、広告として重要な”利用者の目を引く”ための試みは、ポップアップ広告を含め無残な失敗を繰り返している。情報を欲しい際に使われるサービス(主に検索サイトなど)での広告効果が唯一テレビの広告視聴質に比肩するが、非常に残念なことに商品ブランドの認知にはほとんど作用していない。

私は「もうすぐ30歳」の独身男性だが、この世代は「失われた世代」とかなんとかいわれていて、テレビをあまりみないらしい。私もそうだ。変なバラエティー番組より、「MAPPY音頭」の方がおもしろいし、変な恋愛ドラマより「電車男」の方がおもしろいわけで。

で、テレビを見なくなった私を含む「M1」層の多くが、ネットに流れていると思われるが、隊長のいうように、ネット広告費を増やしてみても、思ったような成果をあげられていない、といわれている。

インターネットによる広告とは一般的に「バナー広告」「アフィリエイト広告」「アドワーズ・オーバーチュアー広告」「メールによる広告」を思い浮かべるかもしれないが、もっとも重要なネット上の広告は、その企業の、あるいはその商品の「ホームページ」そのものであるはずだ。
バナー広告などは、そこに誘導する役目を果たしているに過ぎない。

ところが、肝心の誘導されていったホームページが「欲しい情報がない」「面白くない」ことが非常に多い。これではバナー広告を「たまにはクリックしてやるか」と思ってくれる人も少なくなるのは当然だし、せっかくクリックしてもらっても「何だつまんない」ってことになって、商品も認知されないのは必然。

さらにネットに慣れてくると、「バナー広告をクリックしても、結局つまんないコンテンツがあるだけ」と刷り込まれてしまって、ネットに慣れた中級者、上級者になればなるほどクリックしてもらえなくなるという悪循環。

なぜホームページ上のコンテンツがつまらないか?もちろん私=コンテンツ製作者の力量不足もあるだろう。

しかしもっとも大きな原因のひとつは「最終的にそのコンテンツにOKを出す責任者が、テレビは見るがネットは見ない40-50代の男性」だからだと思われる。

ネットを常時見ない人間が、そのコンテンツでよいかどうか判断できるはずもない。

本来ならここで、広告代理店あるいはウェブ製作会社が、「そのコンテンツではだめです、ネットにはネットに向いた手法があるんです」と説得せねばなるまい。が、ここにもうひとつ大きな原因があると思われる。

ネットを広く研究し、どうるればアクセス数の多いホームページが作れ、どういう広告展開をすればいいかを熟知した人間が、500万や1000万程度の年収で代理店や製作会社で働くはずがない。ドメインは年間1000円程度、レンタルサーバーは安くてよいものが月125円から借りられるし、アドワーズ広告なども個人の名前で出せる。

わざわざ自分の上司や得意先を説得し、ネットをわかっていないその得意先の上司、そしてさらに社長を説得してコンテンツを作るくらいのやる気のある人間なら、さっさと会社を辞めて自分のホームページを開設し、ネットショップでもアフィリエイトででも儲ければいい、自分のやりたいようにやって。

なんせ、元手がほとんどかかんないんだから、ホームページ開設にしても、アドワーズ広告にしても。

結局「はいはい、わかりました」っていう御用聞きだけが作ってるホームページであり、バナー広告なわけだから、そりゃあ効果があがるわけもない。

って、まさに自分のことだなぁ。自爆。