いつまでたっても「横並び」
最近の団藤氏の記事、特にライブドアPJ騒動以後の記事は、「丸くなった」というか、R30氏の言葉を借りると「少し柔らかくなってきた」と思うのだが。
タイトルは「自動車産業」となっているが、この記事をものすごーく簡略化してしまうと、結論は「トヨタは儲かってるんだから、もっと賃上げしろよ」ってことか。
トヨタに習って自動車社大手が高い一時金で春闘を妥結させる結果、稼ぎ頭の産業がベアをしないのだから他の産業はベアが出来なくなった。一時金増額という形態も消費に回るより貯蓄に向かってしまい、国内で有効な内需を生み出して早く景気回復を本格化したい数年来の経済課題に反している。
バブル崩壊後、産業構造が変わったとか、年功序列から能力・成果主義の賃金体系になったとか、昔の日本は擬似社会主義だったが今は自由主義経済になったとかいう話をちらほら聞くわけだが、「トヨタに習って自動車社大手が高い一時金で春闘を妥結させる」という一文だけみても、結局根本的なところは昔とあんまり変わってないんじゃないか、と思う次第だ、いい悪いは別にして。
昔の「横並び」「一億総中流」の時代じゃないんだったら、トヨタがベアしなかったからって、他の会社や他の産業があわせる必要はまったくないわけだ。逆に「うちは一時金じゃなくてベアします」といって社員の士気を上げたり、トヨタから優秀な社員を引き抜くことを試みる企業もあっていいわけだ。
だけど、そうならない。結局、隣の会社を見ながら同じような商品を作り、給与体系や賃金・一時金も同じようにし、みんなで中国に子会社を作り、「あそこの会社がホームページリニューアルしたからうちも」「あそこの会社のトップページではフラッシュ動画使ってるからうちも」って、みんな隣の会社と同じようにしたがる。「他の商品と差別化する」っていいながら、他の商品と差別化どころか区別つかないんですけど。
って人の事いえないが。うちの会社も、他の製作会社といっしょ、どこでも作れるような印刷物やホームページを作ってるだけ。で、「これからはSEOっていわれてるみたいだし、うちもやるか」「これからはアクセスログ解析・・・」っておいおい、うちの会社が一番やばいじゃねぇかよ。つーかもっといえば、俺が一番やばいのか?なんだかなぁ。
