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電車脱線、塚口-尼崎列車事故2

死者は少しずつ増え、58人に達したそうだ。
前回の速報記事「電車脱線(JR福知山線)、尼崎駅近く雑感速報」になんとなく書きたかったことは、「競争激化に落とし穴 速さは武器、運行分刻み JR西」が書いてくれてある。

東京の鉄道は、私鉄・地下鉄・JRがお互いを補い合うように、縫うように線路が敷かれているのに対して、関西・特に京阪神間の鉄道は、私鉄とJRが並行するように走っている。そしてその分、競争が激しい。

特に「国鉄」からJRになってから、運賃はほとんど値上げせず、ダイヤ改正ごとにスピードアップ・本数増加するなどして、お客を取り込んできた。私が中学-高校生くらいまでは、大阪(梅田)に出て行くと時は阪急を使っていたが、大学くらい(95年くらい)からは安くて早いJRに変えていた。しかし、早くなったといっても、それはもともと他の私鉄に比べて直線の多い線路、複々線などを上手く利用してスピードアップを図っていただけで、別に無理しているような感じではなかった。国鉄時代には考えら得ないサービスをありがたがっていたものだ。

しかし、様子が少しおかしくなったのが「東西線」が開通してからだ(尼崎周辺路線図)。尼崎から、大阪梅田に近い「北新地」を通り、環状線の京橋から学研都市線(新興住宅街)へと続くこの線ができたおかげで、ダイヤが一変した。上の朝日新聞の記事にもあるように、神戸線、宝塚線、東西線のそれぞれの乗り入れ列車が、尼崎駅で分刻みのスケジュールで待ち合わせを行っている。かなり無理をしている印象がある。ダイヤ通り運行していても、ぎりぎりの印象。「あそび」の停車時間が全くない感じで、1分の遅れが他の列車、他の路線に影響する感じだ。

なので、何かちょっとトラブルがあって運行に遅れが出れば、極端な時は一日ダイヤが乱れっぱなしっていうこともあった。そして記憶に新しいのが救助活動中の救急隊員が電車にはねられて死亡した事件。ダイヤの早期正常化に関心を傾けすぎて、勇み足で電車を走らせてしまい、作業中の救急隊員がくるはずのない電車にはねられるという、何とも情けない事件だった。そして今回の事件とあわせて3つの事故が、すべて尼崎駅付近でおきているのは偶然ではないと思う。事故は起るべくして起ったといっていい。

事故の間接的な原因は、置石かもしれないし、旧式のATSかもしれないし、運転手の判断ミスかもしれないが、根本的にはこの「無理なダイヤ」にあるように思えてならない。



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コメント

こんばんは。
私も同じようなことを感じています。
一義的な原因は運転士のミスということになるのでしょうが、背景にはJR西日本の企業体質みたいなものが影響しているように思います。

tomberさま、コメント&TBありがとうございます。
JR西の企業体質が、少しずつ明らかになってきてますね。1秒単位で運行状況を管理していたとか。安全を守る設備にはあまりお金をかけないとか。少なくともそういった事が事故の「遠因」になっているのは間違いないかと思います。