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外部ネットワーク・デバイスを失った時、私は私でいられるか

以下、オチはない。テキトーに読み飛ばしてもらいたい。

インターネットや携帯電話によって、外部ネットワークと常時つながっていることが当たり前になると、もはやその外部ネットワークも、目や耳といった現実の器官に組み込まれたも同然になる。実際の目で見たものが「リアル」で、ネットや携帯電話での閲覧・会話が「バーチャル」という区別は、そこにはない。携帯電話でのメール交換を仮想現実だと認識している人はもういないだろう。そして、携帯電話でのやりとりが仮想現実から「現実」へと昇華したその瞬間、携帯電話は目や耳と同様に、「ケータイ」という新しい器官となり、人間の体に組み込まれる。

SDメモリやUSBメモリのような外部デバイスも同様だ。SDメモリで友人や仕事関係の氏名・電話番号・メールアドレスを管理し、そこから情報を引き出すことが当たり前となった時、SDメモリはそういう名前の人間の器官となる。

インターネットを代表とする外部ネットーワークも同様だ。「外部」という名称なのは、今はまだインターネットへの接続が常態化していないからだ。今後、定額制PHSなどが進化すると、家や会社はもちろん、外出時でも常にインターネットへの接続が可能となる。そうすると、携帯電話と同様、もはやインターネットへの接続が「自分の外の世界への接続」ではなくなる。インターネット自体が自らの器官に組み込まれ、脳の記憶装置と同様、というよりむしろそれ以上の膨大な情報を処理する器官を手にすることになる。

こうなると、20世紀時代までの器官であった目、耳(テレビ、ラジオ、新聞等含む)に比べて圧倒的に膨大な情報を瞬時に(しかも離れた場所でも)処理できる新しい器官は、実在生活(特に利潤をあげることを目的とする「仕事」)に大きなウエイトを占めることとなる。

会社からケータイを支給され、会社のパソコンで、会社のPhotoshopで仕事を処理し、会社のインターネットで情報を入手し、会社のインターネットで仕事を納品、いっしょに仕事をする担当者や得意先のやりとりもすべて会社のネットワークを通じて行われる。

で、そんな時、会社を辞めることとなったら、あるいは会社が倒産したら。

会社から支給されていたケータイ、PC、ソフト、デバイス、そしてネットワークへの接続権限を急に取り上げられた時、人には何が残るのだろう。

マラドーナとかが典型だが、有名スポーツ選手が引退後、心身のバランスを崩して健全な社会生活を送れなくなることがある。これは、全盛時の優れた器官を失い、凡庸な肉体だけになったとき、どうしてよいかわからなくなるのだと思う。
このような状態が、優れたスポーツマンだけに起こるものではなくなるのではないか。会社から与えられたケータイやデバイスやPCやネットワークを全て失った時、マラドーナと同じように心身のバランスを崩してしまう人間が出てこないだろうか。

そうならないための自衛の策としては、自分で新しい器官を確保しておくことだろうと思う。会社からケータイ支給されて喜んでいる場合じゃないわけだ。DramweaverとかPhotoshopとか、個人で購入するには少し高いと思うソフトでも、自分が自分であるために必要なら、会社に頼らず買い揃えておくことが必要だろう。インターネットへの接続権限はいうまでもない。



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