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Googleに続くAdobe、Apple・・・そして取り残されるMS?

いやあ、8月4日にアップルから記者発表があるといわれた時点で、間違いないだろうと噂されていたわけですが、ついにはじまっちゃいましたね。iTMSの日本版サービス。

アップル、iTMSを日本で開始――100万曲・中心価格150円でスタート

iTMSのサービス開始は、単に音楽サービスがひとつはじまったというだけではないわけで。日本の複雑な著作権管理制度のせいで、日本だけ世界の音楽文化から取り残されかねない危機だったたけに、とりあえずは良かったんじゃないでしょうか。

そもそもituneというのは、iTMSから曲をダウンロードして聴けるだけではなく、「音・ネットラジオ分野の新ネットワークOS」というポテンシャルをもっている。ituneひとつで、曲のダウンロードはもちろん、既存CDの取り込み、ポッドキャスト=主に個人による音・トークの配信、ネットラジオまでカバーしている。

この流れは、アップルだけのものではない。

Googleの検索サービスやマップサービスにしても、Adobe-MacromediaのPDFやFLASHにしても、そしてこのアップルのitune-iTMSにしても、これまでの概念の「OS」を超越し、あるいはその存在にとって変わろうとしている。ユーザーにとっては、旧概念のOSにとらわれずにサービスを受けられる。Macだろうが、Winだろうが、時にはリナックスだろうが関係ない。


で、旧概念のOSの雄、マイクロソフトの動きがどうにも鈍い。この辺の話の詳しくはGoogle OS を妄想すると未来が見えてくる!?もどうぞ。

この二つの違いはものすごく大きい。従来型のOSは、たった一つのコンピューターが提供できるシステム・サービスの集合体でしかなかったのに、 Google の提供するサービスは、Google が持つ何百台・何千台のサーバー郡どころか、その先にある、インターネットに繋がった地球上の全てのサーバー、センサー、カメラ、各種デバイス、何億人ものユーザー、により実現されるサービスの集合体なのだ。言い換えれば、この地球上にあるネットに繋がった全てのものを一つの巨大なシステムとみなし、それらの提供する各種サービスをユーザーやプログラムからアクセス可能にするのが Google の役割なのである。

 こう考えて見ると、どうして Google の提供するAPIの方が Longhorn のAPIよりも遥かに魅力的なのかが明確になってくる。Microsoft や Intel がどんなに頑張っても、一台のコンピューターに閉じた世界で出来ることは限られている。世界中にあるネットに繋がった全てのコンピューターをシステム・リソースとみなした Google OS の方が遥かに優れているのはどう考えても明らかだ。

旧概念OSの片割れメーカー(どっちかというと敗者)であったアップルも、iPod-itune-iTMSサービスでその位置から脱却した。製品とサービスがひとつに繋がると、強い。ま、個人的にはアップル好きだしいいんだが、しかしインターネットのホームページはIEの閲覧率が約9割、それにあわせて私たちはサイトを「開発」しているわけで。どーなるんでしょう、IEじゃなく、アップルituneにブラウザ機能がついて、それにあわせてページを作る時代がくるんでしょうか。またいろいろ調べ物が増えるのかなぁ(ちなみに、Googleもブラウザを開発している、という噂も絶えない)。

今でこそIEがブラウザシェアのトップだが、数年前まではネットスケープがトップだったわけで。時代が動くと、一気にIEのシェア凋落、ってシナリオも有り得るわけでして。MSだって馬鹿じゃないから、いろいろ作戦は練ってるんだろうが。今後MSがどこまで挽回できるか、ちょっと注目。次期Winでこけると、ホントにMS、やばいかも。