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「楽天、米リンクシェアを買収」を浅はかに深読みしてみた

なんかちょっと前にも書いたような気がするが、このニュースもはっきりいって中小の広告代理店や制作会社には苦しい材料だ。

楽天株式会社の米国LinkShare Corp.株式取得についてのお知らせ【PDF】
LinkShare Corporation の子会社化ならびに海外進出に関するお知らせ

ちなみに、リンク先のリリースにも書かれているが、楽天が買収するリンクシェアはアメリカのそれで、リンクシェア・ジャパン株式会社ではない。まあ、リンクシェア・ジャパンの株50%は米国LinkShareなので、間接的に楽天がリンクシェア・ジャパンの株主になることには違いないが。なので、今はA8に楽天の広告が出ているが、契約終了後には随時リンクシェア・ジャパンの方に移行させるか、もしくは楽天専用のアフィリエイトをはじめさせるかもしれない、ま、それはどーでもいいんだが。

問題はそういうことではなくて、「楽天が(ネット専用とはいえ)広告サービスをはじめる」ということだ。つまりまた、今までの「広告制作会社」「広告代理店」から広告というパイを「別分野の会社」が奪っていくことに他ならない。

それでなくても、楽天が広告制作会社や印刷会社にもたらしている影響は大きい。ネットでの販売は、リアル店舗に比べて当然「紙のチラシ」の仕事を減らしていく。じゃあその分、広告制作会社にWEBの仕事が増えるかというと、そういうわけでもない。楽天は「店員が特別な知識なくても、パソコンがある程度できればサイトを作れる」システムになっているし、そういう「素人」を対象にした「楽天大学」のような講座まで用意している。

楽天のページへ行って競争が激しいと思われる商品、たとえばダイエット器具などを検索して各店をみればわかるが、明らかにほとんどのサイトは「素人」が制作している。キャッチコピーも、写真の加工も、文章のライティングも。でかでかとセンター揃えで売り文句を、「これでもか、これでもか、これでもか」と並べている。何回も同じキャッチや画像が繰り返されたりして、とても洗練されているとはいえないし、中には誤字脱字もある。

そして、私は以前の職場でネット通販サイトも一部担当した経験でいうと、この大多数の楽天店舗の方法はまったく間違っていないと思う。はっきりいってWEB制作会社に頼むより、画像加工が汚くても、コピーの表現が多少稚拙でも、商品のポイントを知る店主が自分で作った方が、コストがかからず、かつ、売れる。

楽天の中の物販サイトに必要なのは、サイトの小綺麗さよりも「これいいですよ、これいいですよ、これいいですよ」「安いよ、安いよ、安いよ」「買ってくれ、買ってくれ、買ってくれ」という店主の執念なのだと思う。そしてそこに、既存のWEB制作会社が入り込む隙はない。

・・・そしてさらに、楽天がアフィリエイト広告大手買収のニュースですよ。アフィリエイト広告の出稿先は、当然WEB制作会社ではない。ブログなど、個人でホームページを運営している「素人」だ。アフィリエイトが流行れば流行るほど、広告のパイは素人へと流れていく。

前振りが長くなった。実は、ここからが本題だ。

本当のところ、その事(=広告のパイが素人へと流れていくこと)自体は悲観的なことでもない。なぜなら、広告のパイが「広告の素人」へと流れるのと同じ理由で、別のパイ、たとえば「物販」のパイも(物販の素人である)こちらが食べることができるようになるはずだからである。

数年前までなら、「広告制作会社が店舗を持ってダイエット器具を売る」なんてことは不可能だった。そんなノウハウを持っていないし、調べようもないからだ。今は、違う。WEBを作ることが専門で簡単にできるのであれば、「物販」に関して素人でも「ダイエット器具販売サイト」を構築し、商売をはじめられるはずだ。

既存のダイエット器具販売店舗が、WEBに関して素人でも、(インターネットやパソコンを駆使して)なんとか「執念で」サイトを作って売り上げを上げていける時代であるのとまったく同じ理由で、WEB制作会社が物販に関しては素人であっても、(物販のノウハウに乏しい分をサイトの綺麗さや、アクセスログ解析の知識で補ったりして)「執念で」商品を売って、売り上げを上げていける時代であるはずなのだ。

しかし「あるはずなのだ」といいながら、制作会社にとっては、実はそれほど楽観はできないと思う。その理由はいろいろあると思うが、そしてそれも書こうとも思ったが、電話がかかってきたのでそれはまた別の機会にしよう。

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