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40代以上が誤解している、30代以下の価値観

いつの時代でもそうだが、上の世代の人間は(特に自分が40、50代になって、仕事場や地域で重要な役職につくようになると)「自分たちの考えが当たり前」と思ってしまい、下の世代の考え方がわからなくなってしまいがちになるようだ。

たとえば先の総選挙で、若者やネット世代が自民党に投票したことを、多くの「識者(たいてい40代以上)」が想定外だと受け取っていたのが、私(約30歳)にとっては逆に驚きだった。あれだけ2ちゃんねるでもブログでも、みんな「今回は自民」といっていたのに。が、それも、「若者は反自民=民主」という自分たちの考えをそのまま今の若い世代に当てはめてしまったと考えれば、納得がいく。

じっくり考えると、40代以上による「若者は民主支持」のような明らかな誤解は、他にもたくさんあるような気がする。

微妙にリンクしている「ニート」「年金」「格差社会」問題もそうだ。40、50代と上の世代になればなるほど、年金の問題は深刻と考え、ニートはけしからんと思い、所得格差が広がるのはあまり良くないと考えているように思うが、逆に下の世代になればなるほど大した問題だと思っていない。

だいたい、最近、年金についての声がよく聞かれるようになったのも、団塊の世代が自分が年金をもらう季節になって「大丈夫か」って不安になってきたからで、その団塊の世代が若いときだって、年金について大して考えをもっていなかったはず。それは今の若い世代でもいっしょだ。というよりむしろ、今の若い世代の方がもっとシビアで、鼻っから年金なんて当てにしてないし、年金制度が崩壊しようがしったこっちゃないと思ってる。

ニートとか、格差社会もそうだ。上の世代になればなるほど、「誇りをもって働いて会社や社会に貢献することこそ人生だ」と考えているので、「働かないニートなんてけしからん」と思っているし、「みんな一生懸命働いているのに、必要以上に給与に格差を与えて差別化するなんて」思ってしまう。

が、下の世代にいけばいくほど「会社にこき使われて、残業もいっぱいさせられて、休日まで接待ゴルフをさせられる生活するぐらいだったら、多少給料が安くても自分の時間が持てる方がいい」と思ってるし、究極的には「ニートでも食べて行けるならそれでいい(本当はいいわけではないが、まあ働きばちになるより「まし」)」と考える人も多いと思う。だから、ニートとか格差社会とかは、大した問題だと思ってない。ずっとフリーターでも年収300万円でも(=格差社会でも)、早く帰らせてくれればそれでいいと思う人が多い。

どちらがいい、とかいいたいわけではないし、この記事にそれ以上のオチがあるわけでもない。が、現代という季節は、世代間がより細分化され、それぞれによって考え方が微妙にしかし確実に違う事を認識していなければならないと強く思う。そうでなければ、会話が成り立たない。

たとえば、民主党の新しい代表、前原さん。43歳だそうだ。これを「若い」とみているのは、実は40代以上の人だけ、だということも有り得る。ネット世代の20代にとっては、真の意味でパソコンやインターネットを使いこなしていない多くの40代は「若い」うちに入ってないんじゃないかとも思うが、どうだろうか。



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