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Web 2.0と、マルチメディア・IT革命の違い

「Web 2.0」は、ひとつのキーワードであり、キャッチコピーみたいなもので、「Web 2.0」そのものが具体的な何かひとつのものを指すわけではない、一種の過小コードだ。その意味において、一昔前の「マルチメディア」「IT」に近い種類の単語なのだが、決定的な違いがあると思う。

それは、「マルチメディア」「IT」などという単語は、実はパソコンやインターネットに疎い人間が使っていた節があるのに対して、「Web 2.0」という単語は、逆にパソコンやネットワークに通じた人間が話題にあげたがる単語だということだ。

・・・などどいうことを、「The 2005 O'Reilly European Open Source Convention - O'Reilly氏の語るオープンソースとWeb 2.0~オープンソースは次の時代へ」を読みながら思った。

たいていのカタカナ語がそうなのだが、「マルチメディア」「IT」という単語は特に、日本語で具体的に「それって実際何なのか」が説明ができない単語である。なんとなく近未来的なイメージが付加されるが、実際何なのか、そもそも「マルチメディア」「IT」によって自社や消費者はどういった恩恵を受けるのか、具体像が見えない。

というより、この単語を使う側は「これからはマルチメディアの時代で、IT革命が起こるから、オンデマンドな○○サービスで、バーチャルにネットワークを構築し・・・」みたいに、自分ですら具体像が描けないサービスやモノを売りつけるために、わざと日本語で説明できないカタカナ語を多用してきたように思う。

聞く側にしても「今さら、で、マルチメディアって何?」とは恥ずかしくて聞きにくいっていう雰囲気があったので、何か知ったかぶって「それ、いいですね」とか同意しちゃって、結果、ITバブルになったり、無意味なフラッシュ万歳なサイトが乱立したりしたわけでして。

私的には昔から、そしてもちろん今でも「これからはマルチメディアの時代ですよ」「IT革命が起こって・・・」などとい出す人は、JavaScriptをJavaという人と同じくらい信用していない。さすがに最近は「IT革命が」なんて言い出す人はいなくなったが。

で、逆に「Web 2.0」って単語は、技術者、WEBに精通し実際に直接作業している人間が好んで使ったり、記事を読んだりしたがる言葉であるように思う。その意味で、マルチメディアよりも「Web 2.0」の方が少し具体的で、この単語を使いたがる人間は、各自で何とかそれを具現化・イメージ化しようと試みる。その結果として、たとえばO'Reilly氏から次のような言葉が出てくるわけだ。

「SQLは次のHTMLだ」

「Web 2.0」の具体像のひとつがSQLだといわれたとき、「なんだか、つまらなそうだな」と思ってしまうのが、「マルチメディアIT型人間」なんだと思う。しかし、その考え方は明らかにまずいと思われる。IT革命後のマルチメディア時代、オープンなネットワークが既にバーチャルに構築された昨今に必要なのは、新しい技術、見栄えのする技術ではなく、「なるべく多くの人間が利用できる、使える、そして開発に参加できる」ものなのだろう。