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ネットとテレビの融合は結局「ハード」だけの話

通信と放送の融合とか、ネットとテレビの融合とかいわれて久しい訳だが、結局それは「ハード」の話、つまりテレビ機能付きパソコン新発売とか、テレビorFMラジオ付き携帯電話新登場とかそういう話でしかないんだなぁ、というような事を、梅田さんの文章を読んでふと思った。
Web 2.0について: 勘違いしている人がいるようだから補足

ヤフー・ジャパンと楽天という日本のネット列強とも言うべき存在が、米ネット列強と違ってWeb 2.0的な動きをする気配が全くないね、ということを残念に思いつつ指摘しているだけである。

だって、たいしたデータベースも持っていない会社がWeb 2.0を志向したってすぐにそのインパクトは出ないんだから。

インターネットの最大の利点であり他のメディアとの大きな違いは「データベース」「検索機能」に尽きる。リアル本屋に行っても物理的なスペースの限界から探している種類の本があるとは限らないし、逆に大きすぎる本屋だとどこに自分の探している種類の本があるかを理解するだけで一苦労である。その点、インターネット上のアマゾンだと、探しているキーワードで検索して目的の本の「あたり」をつけられるし、ついでにユーザーの評価も聞く事ができる。最近では書籍名などだけではなく、実際の本文内からの検索もできるようになってきているし、ユーザーが能動的に検索できるだけではなく「この本を購入の方は、この本も買ってます」のような、同じ趣向の本をデータベースから自動で引っ張りだして提示してくれる。

アマゾンほどではないとしても、ネット上の仮想商店街である「楽天」にも、やはりそれなりの検索性やデータベースをもっているわけだが、テレビ局側のサイトに行っても何の検索性もない。番組宣伝のためのサイトや、番組閲覧募集申込フォームなどでネットを利用しているが、誰がどの番組に出ているかという情報すら乏しく、ほとんど検索できない。ちなみにもっとひどいのが、最近はじまった「第2日本テレビ」だ。検索性/データベースとの親和性が売りのネットで、今さら「古き良き時代の仮想商店街」って、そりゃないだろう。ラーメン博物館じゃあるまいし。しかも、これいったい何回クリックすりゃコンテンツにたどりつけるんだ。

テレビ局が垂れ流す電波をそのまま見ていたい、という人間は、わざわざネットになんかこない。テレビの方が綺麗な映像で見れるし、スイッチひとつで手軽。チャンネルもすぐに変えられる。それでもわざわざネットに映像コンテンツを探しにくる人間というのは、「明石家さんま」「みのもんた」よりも、「博多華丸」が見たい、それも「アタックチャンスの児玉清のものまねをしている博多華丸が見たい」という類の人間がくるわけである。実際のアタックチャンスなんかもついでに視聴して、比較できたりしたら、なお面白いかもなぁというような人間が来るのだ。そのような人間の欲求を満足させるような検索性、データベースをテレビ局は全く提供していないし、しようという意思もない。まして「博多華丸をよく見ている人は、こんなお笑い芸人もみています」なんて情報提供など、夢のまた夢。

そのようなデータベースを持たない、提供する意志のないテレビ局と「IT企業」が組んだところで、有益なサービスが生まれるはずもないわけで。つまり、冒頭にも述べてしまったが、「パソコンとテレビの融合」「iPodでテレビが視聴できる」のような、ハード上での通信と放送/ネットとテレビの融合は続くだろうが、「ネットとテレビが連動したサービスの提供」というのは、なかなか無理なんじゃないかなぁと思う。



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» 「通信と放送の融合」の本質(その3) from Go Ahead
「テレビ対IT、幹部らが討論 思惑の違い鮮明に」(Asahi.com) http://www.asahi.com/culture/update/1103... [詳しくはこちら]

» 「旧メディアは、もはや第二次産業(メーカー)か?」 from 二条河原落書
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コメント

少し古い記事ですが、TBさせていただきました。「お笑い好きの大阪人」の一人ですが、
博多華丸・大吉は知りませんでした。
梅田さんのお話を読むたびに「なんとかせェよ、ニッポン人!?」と歯がゆい思いを
してしまいます。

Very well! Are you dudes agree with me? When I read it I was like: oh man!Sounds great! This is just what I was searching for! All is true, and checked, I’m sure.