« FirefoxとGoogleとYahoo | メイン | 誰だ、誰だ、だれだ~・・・本当に誰だ?「ガッチャピン」 »

Jリーグの一番長い日-2005-

どのチームも勝たなければ「ほぼ」優勝はない、という、近年まれにみる激戦となったJリーグ最終ステージ。
セレッソかガンバが優勝すれば、関西勢初優勝となる。ジェフが優勝すれば、ナビスコカップとのWタイトルになり、かつ、プロ野球同様、「大阪チームを振り切り、千葉が優勝」となる。もちろんレッズ、アントラーズにもチャンスがあり、「5つ巴」という前代未聞の展開。

セレッソ大阪 勝ち点58(得失点差8)  VS FC東京
ガンバ大阪 57(22)  VS  川崎フロンターレ
浦和レッズ 56(24)  VS  アルビレックス新潟
鹿島アントラーズ 56(18)  VS  柏レイソル
ジェフ千葉 56(13)  VS  名古屋グランパス

セレッソとガンバは引き分けでも、他のチームが全てが引き分けや負けならば優勝することも数字上はありえるが、他の4チームが全て勝てないということは確率上考えにくい。どのチームも勝ちにいくことになる。

さあ、全試合14時にキックオフ、試合開始。

【前半】
いきなり前半3分頃、セレッソ大阪先制。
スローインからの速攻、右サイド深くからのクロスに西沢がどんぴしゃのヘディングシュート。ゴール後、味方が駆け寄って祝福する中でも、まだ歯を食いしばって顔を崩さなかった西沢の表情が印象的。

これが合図だったかのように、他の試合でも続々上位チームが先制。
レッズは4分、堀之内のゴールで先制。
カシマは7分、野沢のゴールで先制。
ガンバも12分、アラウージョがワンツーからミドルシュートを決めて先制。

この時点で、上位4位までが先制、5位のジェフ千葉は、事実上優勝戦線から脱落か。さすがに先制した4チーム全てが逆転されることは考えにくい。

先制したガンバだが、前37分にコーナーキックから追いつかれ同点。ガンバは元々守備に不安があり、終盤三連敗したわけだが、それがこの日も露呈した形となった。

セレッソは先制後、守りにまわってしまったのかやや押され気味となり、前半20分にゴールを決められ同点とされてしまう。
その後、前半35分頃、カウンターからPKのチャンスを得るが、ここはFC東京のGK土肥が意地を見せる。PKをゼ・カルロスが蹴る前から、執拗にボールの位置にクレームをつけ、最後はイエローカードまでもらう。が、これでリズムを失ったのか、強烈なキックが持ち味のゼ・カルロスが、細かいフェイクを入れた土肥にまどわされて中途半端にコースを狙ったシュートをはなち、セーブされてしまう。

結局セレッソ、ガンバはともに同点で前半終了。

カシマ、レッズは順調に点を追加し、また逆に失点せず、両チームとも前半を2-0で終了。レッズとカシマは勝ち点は同じだが、得失点差がレッズの方が「プラス6」もあり、カシマの優勝もこの時点でかなり厳しくなった。一方レッズは、上位の大阪勢が引き分けのまま終われば優勝できる望みが出てきた。


【後半】
後半開始直後の3分、西沢がまたしても得点。シュートのこぼれ球にうまく反応し、冷静にゴロでゴール左隅に蹴り込む。得点後も、最初の得点時以上に鬼の形相を崩さなかったのが印象的。この試合にかける西沢の意気込みが感じられる。セレッソは勝ち点差のある首位なので、当たり前だがこのまま勝てば、他チームの結果に関係なく自力で優勝を決められる。このまま逃げ切れるか、セレッソ。

一方2位のガンバ、右サイドからのフリーキックを宮本が頭で合わせて2-1とつきなはなす。宮本は上背があまりないにもかかわらずセンターバックで、なおかつコーナーキック等のチャンスにもよくゴール前にあがってくる珍しい選手。この時もうまくマークを振り切り、ゴール左隅に流し込んだ。

ところが、やっぱり守備が安定しないのがガンバ。直後の後半17分頃、相手のショートコーナーから得点を許し、再び2-2の同点に追いつかれる。が、その後、この5巴に決着をつける決定的場面が訪れる。後半33分頃、ゴールライン付近まで切れ込んだ家長が倒されてPK。よくやった、家長。凄いぞ家長。これを遠藤が飄々と右隅に蹴り込み、3-2。ナビスコカップではPKを外した遠藤だが、ここはきっちり決めた。PKのチャンスをきっちり得点にしたガンバに、この後、女神が微笑むことになる。

レッズはその後も順調に2点を重ね、後半35分で4-0とするが、上位のガンバ・セレッソがともに勝っているため、この時点で優勝は苦しくなった。

ドラマはロスタイムに待っていた。2-1で勝っていたセレッソが、コーナーキックのこぼれ球を押し込まれ、まさかの失点。同点に追いつかれる。セレッソ選手は呆然。

その情報を伝え聞いたのか、ガンバのベンチ内は騒然となる。控え選手がグラウンド内の選手に指をたてて「2-2」のゼスチャーをして、このまま逃げ切れば自分たちが優勝であることを興奮気味に伝える。その直後、ガンバもロスタイムに入っていたが、アラウージョがゴール。4-2で突き放し、勝利を決定付ける。

そのままセレッソは試合終了、すぐにガンバも試合終了。セレッソが負け、ガンバが勝ったため、他の3試合の結果に関係なくガンバが優勝となった。宮本は号泣。遠藤は優勝インタビュー時に感想をきかれても、「早くあっち(優勝記念写真撮影場所)にいきたい」と、相変わらず飄々とした受け答え。最後まで攻撃的なサッカーをつらぬき、関西勢初のJリーグ優勝となった。おめでとう。