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姉歯氏による構造計算書偽造問題

さて、姉歯氏はもちろん、真の黒幕とも噂されていた内河氏も証人喚問され、そろそろ材料が出尽くした「構造計算書偽造問題」について、遅ればせながら雑感。といっても、私が何か特別人より詳しい事は何もないわけで、つらつらと、淡々と感想をメモってことで。

ま、ニュースで証人喚問の様子をちょっとやっていたが、結局この事件ってのは「圧力を受けた姉歯氏が、戸惑いながらも構造計算書を偽造して検査会社に通し、そこでバレると思ったら『簡単に通っちゃった』」ってことでいいんだろうか。

欠陥建築物っていうのは、何も姉歯氏のそれのように「構造計算書を偽造」するだけでなく、建築の段階で柱を間引引いたりして「設計図通り作らない」とか、コンクリート等を劣悪な材料で作ったりといった、さまざまな手口で行われるものだと思う。構造計算書のような、書類の形で残り、後で図面だけ点検すれば簡単に欠陥建築物だとバレてしまうような手口っていうのは、むしろレアケースだろう(そう信じたい)。

構造計算書=証拠として紙に残り、しかも誰がそれを制作したか明らかなので、今回のケースでは次々と欠陥建築物の所在が簡単に明らかになった。ニュースとして社会に大きく明るみになり、「グランド○○は耐震強度××%」って簡単にはじき出されている。

しかし、これは証拠として形に残る「構造計算書」の偽造だから、簡単にバレた(しかも「姉歯がやった」と犯人まで簡単にわかった)だけの話で、実は耐震強度が足らないマンションや一戸建てはそこら中にあるんじゃないかっていう不安にかられる。先述通り、構造計算書や設計書に忠実に作れば問題ない建築物も、建築段階で手抜き間引きをすれば、ほとんどバレないわけだから。しかもやっかいなのは、「構造計算書」のような形で簡単に残らない「建物自体の偽造」は、見つけるのも、誰が偽造したか個人名を特定するのも困難だろうと推測される点だ。

一応、専門機関が数週間かけて審査していたはずの「構造計算書」の偽造すら見抜けなかった業界である。建築されていく段階での手抜き、間引きなどを業界で監視したり指導したり行っているとはとうてい思えない。私が今住んでいる建物も、構造計算書は確かに偽造されていないかもしれないが、実際に耐震強度が足りているかどうかはまた別問題だし、かつ、それを調べる事は「構造計算書」を調べればわかる今回のそれよりはるかに大変だろうと思う。

結局、どう自衛すればいいんだろうか。結論のないまま、寝る。



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コメント

私も遅ればせながら、TBさせて頂きました。
またお邪魔させて頂きますね♪