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ジェイコム株誤発注問題雑感

さて、みずほ証券はもちろん、注文を取り消せなかった東証側にも相応の賠償責任が生じることが確実になり、またこの混乱に乗じて大量にジェイコム株を買い占めていた証券各社がみずほ証券へ返還に応じるようなコメントを発表したことで、そろそろ材料の出尽くした「ジェイコム株1円誤発注問題」について、遅ればせながら雑感。といっても、私はつい最近はじめて株を買ったばかりの素人なので、私が何か特別人より詳しい事は何もないわけで、つらつらと、淡々と感想をメモってことで。

東証側の「誤発注をキャンセルできない」っていうシステムのバグは、確かに一番大きな問題だが、みずほ証券担当者が1円で61万株っていう明らかな注文指示を端末に入力した際、「画面に警告が出ていたのに、無視して作業を進めた」っていう点にはみんなあんまり反応していないんだなぁ、というのが大きな感想。

「そりゃ、画面に警告出てたのに、無視する担当者が悪い」っていってしまえばそれまでだろう。普通の個人なら、61万円の買い物をするときには慎重に作業するが、証券マンなんかは100万単位の取引などザラだろうから、安易に警告を無視しちゃった(間違ってても、後で取り消せばいいやって思っちゃった)可能性は確かにあると思う。

が、私的にはどうも腑に落ちない。「警告が出ていた」のにそれを簡単に無視してしまう心理が働いていたってことは、それはもう、みずほ証券社内の端末では、「警告画面」が警告の意味をなしていなかったのではなかろうか。
つまり、通常の業務内の端末操作で、一日に何度も「警告」が出るようなシステムだったんじゃないかって疑いだ。

私がちょっと記事を見た限り「みずほ証券 株誤発注のウラ」にちょっと事情が書いてあった。

東洋証券企画部の鈴掛徹企画課長は誤入力を防ぐシステムについて「ほとんどの証券会社はリスクを避けるために、取引を株数や金額で制限している。それを超えるとロックがかかり、東証端末には入力できない」と説明。みずほ証券の誤発注については「一株だから注意力が足りず、正常に入力したと思いこみ、システムの警告に気づくのが遅れたのではないか。六千万円、六億円といった高額、取引株数の多い売買なら違っていたはずだ」と話す。

「取引を株数や金額で制限している。それを超えるとロックがかかり、東証端末には入力できない」ようなシステムにしてあっても、一日に何回も何十回もその「ロック」がかかり、解除するような毎日が現実であったなら、警告が警告の意味をなさなくなり、ロックがロックの意味をなさなくなる。人間、慣れると何でも驚かなくなるものだと思う。「ロックがかかった時は、担当者の上司でないとパスワード解除ができないようにする」とか、「警告画面」が警告の意味をなすような運営をしなければならないと思うんだが。。。

ま、とにかく、お金が大きく関わる事故だから、安全なシステムで運営してもらいたいものだ、東証も、証券会社も。