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建物とウェブのナビゲーションについて

正月(3日~4日)は、和歌山県の勝浦温泉に行ってた。勝浦は、大阪から車で約5時間半、白浜温泉からさらに車で国道を2時間走った場所にある。大阪からも名古屋からも直通の高速道路がなく、国道を海と山をうねるようにして走らなければならない。着いた後ゆっくりしたい・観光地めぐりもしたい、車で山道を行くのが苦手な人なら、白浜温泉など別の場所の方がいいかも。

泊まったのは「ホテル浦島」。ホテルと名がついているが、イメージとしては「大きな旅館」。小さな半島の先にあり、車の場合は陸側の無料駐車場に止めた後、無料でピストン輸送している船に乗って行くことになる。船といっても、乗っているのは5分足らず。

「ホテル浦島」の館内には、温泉が5箇所もある。特に「忘帰洞」は、海に面した天然の洞窟の中にあり、独特の雰囲気。朝日が拝める「日昇館」、山の上にあり、道中の景色が良い「山上館」など、他の温泉も個性豊か。熱めのものやぬるめのもの、大きめの浴場型から、1人~3人が限度の樽型のものまで様々なので、いろんな温泉を楽しみたい欲張りな人にはいい旅館だろうと思う。

個人的に、そこで「ほほう」と感心したのが、その旅館内の数々の案内版。ナビゲーションが考えられていて、客が迷わないように配慮されていた。たとえば私の泊まった部屋のある「赤島館」は濃い赤、なぎさ元湯(露天風呂)がある「なぎさ館」は緑、という風に色のラインが貼られていて、そのラインに沿って歩けば目的地に着くようになっている。

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もちろん、そのラインに沿って逆に歩けば、フロントにたどり着く。温泉を巡っているうちに今どこにいるかわからなくなっても、とりあえずラインに沿って歩けばフロントには着くので、案内図無しでテキトーに歩き回っても「迷ってしまった」という不安感は皆無。道中が長い場合には、場所によっては「あと〇分」のような表示もあった。本当にこの道であっているんだろうか、いつになったら着くんだろうかと不安になりがちな場面でこういう表示が出てくると、とても安心する。

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こういう建物のナビゲーションや表示の考え方は、まったくホームページと一緒なので、参考になると思う。おそらくこういう巨大旅館は、はじめからこのようなカタチだったわけでなく、途中でお客の増加にあわせて増改築したり温泉を増やしたりしていると思うのだが、そういうところもホームページと似ているかもしれない。

実は私は日頃から、ホームページっていうのはチラシや印刷物よりも、ビルや旅館などの「建築物」に似ているなぁ、と思っている。改装したりして時々飽きさせないようにしなければならないし、印刷物のように「作って終わり」ではなく、客が来るように日々運営していかなければならない。

そして、大切なのが「ナビゲーション」部分。よいホームページは、迷わずに目的の情報にリンクをたどってたどりつけるが、これは建物でも同じだろう。(もちろん印刷物にも、たとえば「目次」のようにナビゲーションがないわけではいないが、「本」というのはそれ自体で一読性が高く、パラパラめくって目的のページを探せるので、それほどナビゲーションは重要視されていないように思う。)

適切な場所にわかりやすい案内板があれば、たとえそこが海外の空港や駅などで日本語で書かれてなくても、ほとんど迷わずに済む。逆に日本でも、どこに定期券売り場があるのか、どこにトイレがあるのかさっぱりわからん駅とかたまにある。特に関西は東京とかに比べてひどい印象がある。案内板がないわけではないんだが、案内の仕方が不親切で、初めて来る人にわかりづらいように思う。具体的にうまく説明できなくてあれなんだが。

・・・そもそも、ナビゲーションがよく考えられた建物ってのは、案内板など見ずとも、「この辺にトイレがありそうだ」っていう場所にトイレがあるものだと思う。ホームページも、理想は同じだろう。

そんなことを考えていた正月でした、おっと、忘れるところだった、遅ればせながら、「あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願いいたします」。


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