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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)を鑑賞

映画『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』を観てきた。まあこの種の映画は、誰かにお勧めするような映画でもないんだが、一応レビューを。

はっきりいってしまえば、いつものTVシリーズのコナンを2時間豪華版+主要キャラ総出演サービスにしただけで、それ以上の作品ではない。それ以下でもないので、コナンが多少でも好きならフツーに楽しめると思うが。逆にコナンを漫画でもテレビでも観てなければ、行っては駄目だろう。まず、マンガ喫茶でも行って読破するのが先決かと。

私個人的には、舞台が横浜ということで、みなとみらいとか馬車道とか、数年前に何度か行ったことのある有名な場所ばかり出てきて、その意味でも結構楽しめた。

トリックとかストーリーとかは、もう淡々としたモノで、取り立ててどうということもない。いつものコナン。そんな感じ。

それはそうと、灰原タン萌え。萌えってこんな時に使うのかよくわからんが。とにかく、改めて、灰原タン登場以降のコナンは、ストーリー上、灰原タンが非常に重要なポイントを握っていることを感じた。各キャラ解説は名探偵コナン 10周年記念★オールスターキャラクター紹介へ。

灰原タンは、工藤ことコナンを薬で少年にした「黒の組織」の元メンバー。しかしながら、自らもその薬で少女化して組織を脱し、黒の組織に追われている。つまりその意味ではコナンと同じ立場。そのためコナンは、ガールフレンド(死語か?)である毛利蘭などにも打ち明けない秘密などでも、灰原タンには明かして協力を求める。ある意味でコナンにとって、自分の立場をもっとも理解してもらえる、一番親しい間柄だ。

灰原はコナンに淡い恋心を抱いている、が、蘭とコナンがお互い好き同士と知っているので、そこに立ち入れない。しかし、コナンは蘭に(黒の組織との闘争に巻き込んでしまうことを案じて)話せない非常事態を、灰原タンに託してくる。

蘭が、性格が悪い女だったり、非常にブサイクだったらいいのだが、そういうわけでもない。第一、強い。しかも今作では、そういう強い蘭を、コナンに代わって灰原タンが守らなければならないシチュエーションになる。その苦悩。「この人が死ねば、もしかしたら淡い恋心が実を結ぶかもしれない・・・、いや、そんなとんでもない、私はなんとひどいことを考えてしまうのだろうか。。。」

以下、乗れば死ぬジェットコースターの順番待ちの列に、ひとり残って最後尾に並び直して時間を稼いだり、外に出て行こうとする蘭を引き留めるべく熱中症にかかった演技をしたりする。その行為は、誰から褒められることもない。しかもその行為は、結果的に恋敵を「みすみす」助けることになってしまう。元々の性格的にクールなイメージだが、そりゃ冷めた言動にもなるわな、と、同情すらしてしまう。

主人公であるコナン以上に、灰原タンはこの物語を俯瞰してみることができる立場にいる。コナンのハナシが面白いかどうかの一端は、灰原タンが握っているといっていいだろう。願わくば、この一番報われないキャラに、いい終わり方が訪れるように祈っている。


・・・もっとも、オレがもし原作者なら、恋バナ盛り上げといて最後に殺してしまうだろうけど。ゴメン、灰原タン。