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レイトン教授と不思議な町をクリア

ニンテンドーDSがなぜ売れているのだろうかと考えるに、その理由はひとつではなく複数あるからこそ売れているんだろうが、その中でも大きな要素が「開発期間が(他と比べて)短くて済む」ってことは非常に大きいと思う。

というわけで、「レイトン教授と不思議な町」をクリアした。以下、多少ネタバレ注意。

例えば近年、日本映画の売り上げが伸びてきたというようなハナシがあるが、一方で誰もが見たというような「大作」はない。多くが、人気のドラマやマンガの続編、人気漫画の実写化、流行の小説を映画化した「中作」である。それも特長的なのが、その「公開までのスピード」だろう。世間で流行りだしてから映画化決定→公開までの流れが昔に比べて非常に速い。ムダなカネや時間は掛けず、旬な内にサクッて作ってすぐ公開、である。

で、これはニンテンドーDSが未だにバカ売れしているのも、そういうことだろう。ソフトの販売までに数年掛けるわけでなく、旬なうちに旬なジャンルのソフトをサクッと作ってすぐ販売。ゲームをする側も、肩の力を入れてする必要はない。空いた時間にさくっとやって、終わる。そういう時代なのだと思う。

前置きが長くなったが、「レイトン教授と不思議な町」の件である。しかし、この前置きこそが、このゲームのレビューには必要だろうと思う。この流れを踏まえておかなければ、このゲームは間違った評価を下しかねないと思う。

このゲームは、旬なジャンルのひとつである「頭の体操」+「探偵推理」の抱き合わせではない。推理ゲームらしい「謎解き」はほとんど皆無。「頭の体操」問題を解いていけば、少しずつストーリーが展開していくミステリードラマ、といった方がいいだろう。

なので、頭の体操だけを徹底的にしたいなら、脳トレなど普通の「頭の体操」ゲームの方がいいだろうし、推理ゲームをしたいなら「逆転裁判」や「ウイッシュルーム」等の方がいいかもしれない。が、そうではなく、この独特の世界観をもったドラマを、「頭の体操」をしながらさくっと楽しむ、というのがこのゲームの趣旨であり醍醐味。非常に今の時代にあった、DSらしいゲームだと思う。

クリアするまでに出される問題は全部で120問、ただし全てを解く必要はない。一度クリアすれば、ボーナス問題が数十問用意されている。私が初回クリアに要した時間は約11時間。クリアすることだけに徹すれば、もっと速くクリアできるだろうし、完全制覇まで含めても、おそらく20時間は超えないだろう。遊べる時間が短いように思うかもしれないが、このゲームははそういうものだ。クリアしたら、さっさと家族や友人に貸すか、売ってしまえばいい。

丁寧に作り込まれているし、ある程度のやりこみ要素もあるので、時間を掛けて遊ぶソフトではないことを割り引いても、買って損はないゲームだと思う。