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「大日本人」を観てきた、40代プロレス好きにはオススメ

例のまっちゃんこと、松本人志の映画「大日本人」を観てきたよ。

大日本人 公式サイト

いやあ、まっちゃん自身はテレビや雑誌等で「これはそんなに難しい映画じゃない」といっていたが、どうしてどうして、そんなに簡単な内容じゃないように思いましたが。

はっきりいえば、20代前半以下の人や、プロレスに興味がない人にとっては、全く笑えない「駄作」の可能性が高いだろうと思います。

以下、多少ネタバレ注意。

まず、この映画は最初「ドキュメンタリー風」に進められていくのですが、そのせいで凄くカメラが揺れるシーンが多く、私は大きなスクリーンで画面をずっと直視できませんでした。車酔いしやすい人は注意した方がいいでしょう。ドキュメンタリー「風」であることは、この映画の非常に重要なポイントであることはわかりますが、あそこまでカメラ揺らさなくても良かったのにと思います。ちょっと前に公開してた「バベル」もそうですが、観客にスクリーンを直視させないような映画は作らないで欲しいですね、たとえそれが「表現方法」の一種であっても。

で、肝心の内容ですが。

ある程度私は「笑え」ましたが、この笑いは人を選びます。「笑いの感性が高い人なら笑える」という意味ではありません。はっきりいえば、ある程度の年齢以上の人、具体的には「プロレスがゴールデンタイムに放映されていた時代を知っている人」しか笑えないんじゃないかと思います。

その意味で、30代である私は「ギリギリ」笑えました。が、この映画を20代以下の人にはまったく勧める気にはなりません。逆に40代以上でプロレス好きには、哀愁を伴った乾いた笑いを提供してくれる映画でしょう。

プロレスだけでなく、自衛隊(国防)の問題や、「ドキュメンタリー」とは(逆説的にいえば「やらせ」とは)何なのかなど、非常に日本の現状の問題を取り上げた「風刺」映画だともいえます。が、そもそも「風刺」というジャンルは、ある程度年齢を重ねないと事情がわからない笑いです。「高層ビル」より小さく、上手に破壊できない怪獣などは爆笑してしまいましたが、年齢が若くなればなるほど、それは「当たり前のこと」であり、笑いのポイントでなくなります。

前半の30分くらいはほとんど小ネタしかなく、しかしその小ネタが30分以降に伏線として回収されていく映画です。なのでおそらく同じように、40代以上が笑えるポイント・伏線が、30前半の私にはわからないという所もあったと思います。「40代以上にはオススメする」のは、そういう意味です。

個人的には、残念です。「風刺の効いた笑い」で、確かに私はある程度は笑えました、が、まっちゃんに期待していたのはもう少し間口の広い、誰でも楽しめる「笑い」だったので。