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「どれも同じ内容でヒドい」記事ですみませんが一言

じゃぁ携帯小説以外は内容はひどくなく、何かが違うのかというと、何とも言えず。恋人が白血病で死んでその灰をまくだけの小説がベストセラーになったり。おっさんと熟女の不倫モノとか、列車アリバイトリック推理小説とか、萌え系のライトノベルとか、外野から見れば「どれも同じ内容でヒドい」わけでして。

携帯小説サイト管理人 「どれも同じ内容でヒドい」|Ameba News

現在中高生を中心に流行している携帯電話専用のサイト。携帯小説サイトからミリオンセラーになる本なども多く生まれていて、未だ不況にあえぐ出版業界では携帯小説部門を立ち上げようとしているほどで、金の鉱脈のように注目されているが、その実態はどうなのか。某携帯小説サイトの管理人が語った。

「はっきり言って『小説』なんて言葉で呼ぶのもおこがましいほどヒドいものばかりですよ。援助交際、ホスト、主人公の死、とかどれもこれも同じような内容で馬鹿馬鹿しくて読む気にもなれません。だからランキングの高い順に書籍化しているだけですよ」。

ついでにいえば、日記ブログを見ても、2ちゃんねるのスレッドを見ても、「ハダシノゲン見テ感動シタ」とか、「火垂るの墓の海外での評価がどう」とか、同じような内容なんだし。小説などの書き物に限らず、J-POPは何聴いてもどれも一緒だし、マンガは何見ても「巨乳と眼鏡の高校生が出てくる萌え系」か「俺たちの戦いはこれからだ。。。ご愛読ありがとうございました」だし、テレビはどのチャンネルつけても「どれも同じ内容でヒドい」わけでして。

ただひとつ言えると思うのは、たとえ(外野から見れば)くだらない内容のものであっても、そのクォリティと内容のものをずっと続けて大量生産しつづけるのは、それなりに大変で、簡単にできることではない。

もっと具体的にいえば、赤川次郎や西村京太郎の小説を一つ取り上げて小馬鹿にするのは難しくない、がしかし、ずっと同じレベルの内容の「新作」を何十作も生産し続けるというのは、(たとえそれが外野から見て「どれも同じ内容でヒドい」ものであっても)なかなかできるものではない。簡単にできるのであれば、既に何人もやっているはずだ。「最年少で芥川龍之介賞を受賞」した彼女は、どこへ行ってしまった?一作だけ名著を書くのもそれなりに大変だろうが、何十作も「凡作(しかし、読者の需要は確実にある)」を書き続けるのもまた、それなりに大変だということは、忘れてはならないと思う。

その意味において、「携帯小説」というのは生産システムとして非常に優れているといわざるを得ない。なぜなら、携帯小説を書いているのは、ほとんどが普通の女子高校生たちだからだ。西村京太郎ひとりに任せる必要はない。ほとんど無数の匿名人が、どんどんと「どれも同じ内容でヒドい」ものを生み出してくれるわけで、小説家センセイをどっかのホテルに缶詰にして原稿書き上げて貰うとか、そんな面倒なことをする必要がまったくない。出版社や編集者としては、これほど機能的な小説生産システムはないわけだ。

というわけで、たまたま今は「携帯小説」が手始めにブレイクしているが、この流れは小説分野に限ったモノではないだろうと思う。(外野から見れば)「どれも同じ内容でヒドい」ものを、たくさんの素人に大量生産させて流行させて儲ける、という流れは、カタチを変えて今後も出てくるのではなかろうか。